これは帯に「自分の心にまっすぐに」と書いてあったので思いついた。
俊夫さんはそういう生き方をしていた。雅子さんは森友問題に関わった人たちに、真っすぐな心で話をしてほしいと願っている。その一人が昭恵さんだ。だからこの言葉を書いてもらうことにした。昭恵さんは嫌な顔をせずに、「自分の心にまっすぐに」と書いた。いよいよだ。私は重ねてお願いした。
「ありがとうございます。実はこれ、知り合いの女性への贈り物にしたいので、その名前も書いて頂いてよろしいですか?」
「ああ、いいですよ」
「赤木雅子さん、ですけども」
…その瞬間、昭恵さんの顔色がさっと変わり、表情が凍りついた。映画のワンシーンのようだった。声のトーンも低く暗くなった。
「あ、ちょっとそれはごめんなさい」
出口に向かい、足早に歩き出した。私は横について歩きながら話し掛けた。
「その名前はだめですか」
「ごめんなさい」
「LINEでつながってらっしゃるんですよね」
「はい、はい」
「こんどお線香あげに伺いたいって書いていただいたそうで、すごく喜んでいたんですけど、それはどういうご心境だったんですか」
昭恵さんは口ごもりながら玄関を出た。迎えの車が扉を開けて待っている。
「じゃあこれ(雅子さんとの共著)をお渡ししたいんですけど、いかがですか。もうご自宅に届いているかもしれませんけど」
「あ、はい、頂いてます」
「そうですか。じゃあ最後に名刺をお渡ししますので」
「結構です」
私は名刺をお供の女性に渡し、車で去る昭恵さんに最後の言葉を掛けた。
「失礼しました。どうもありがとうございました」
この顛末(てんまつ)を雅子さんにLINEで伝えると…。
「根っから人がいい方なんですね。サインして、本を受け取ったことも認めているし。昭恵さんは本当に白いんじゃないかな?」
一方でこうも指摘した。
「私は間違えたら素直に謝ることができる人間になりたい」
2日後、雅子さんが求める改ざんの再調査について、「必要」と回答した人が82%に上ったという共同通信社の世論調査結果が報じられた。雅子さんから再びLINEが届いた。
「頑張って裁判を起こし、記者会見し取材を受け、ラジオ出演したことが世の中に伝わったんだなあと感じます。あとはこの世論調査を受け止める2人の『再調査をする』という言葉を、待つばかりです」
2人とはむろん、安倍晋三首相と麻生太郎財務大臣である。
(大阪日日新聞編集局長・記者、相沢冬樹)
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July 23, 2020 at 03:04PM
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[野分 大阪発・論点] 赤木雅子さんの名に「それはごめんなさい」 森友事件 安倍昭恵首相夫人に真意聞く(下) - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞
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