博多湾に浮かぶ福岡市の能古島。ブルーベリー農園のそばのビニールハウスの中に、こぢんまりとしたサイコロのような小屋がある。農園主の小川賢吉さん(38)がドアを開けると、湿った空気がむわっと漂う。差し込んだ光で、真っ暗な室内で育ったピーナッツもやしが入ったかごが並ぶのが見えた。
ピーナッツもやしは、種である落花生を発芽させ、5日間で茎を通常のもやしの3倍ほどに太くなるまで成長させた野菜。室温25~30度、湿度90%という環境が生命線だ。
小屋から外に出すと選別にとりかかる。妻の舞さん(35)も加わり、根を取り除いて、まっすぐで形のいいものを選んでいく。取引先から多いリクエストは、茎がまっすぐに長さ7~8センチに伸び、落花生がきれいに開いているもの。「調理して皿に載せた時に映えるそうです」(賢吉さん)。1回あたり多い時で25キロ前後を選別する。
作業は決まって毎週水曜日にす…
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July 25, 2020 at 07:00PM
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(食紀行)まっすぐ太く 2人で守る ピーナッツもやし@福岡県・福岡市能古島 - 朝日新聞社
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