「これは治療だ」「彼氏になってやる」佐藤健演じるドSドクターの天堂浬による、胸キュンワードが続々と飛び出している火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。放送時にはSNSのトレンド上位に関連ワードがランクイン。TBSの公式YouTubeチャンネルで配信された予告動画(第5話)が、1週間で89万回再生を突破するなど、回を重ねるごとに注目を集めている。
主人公・七瀬(上白石萌音)の健気な恋心が、ついに身を結んだかのように見えた第5話。天堂が「俺の彼女だから」と職場で公言し、個性豊かな仲間たちにも祝福され、ハピハピハッピー! かと思いきや、天堂の亡くなった元恋人・みのり(蓮佛美沙子)に瓜二つな、みおりが現れて、さらなる波乱の予感だ。
どこまでもピュアなヒロイン、悲しい過去を抱えたツンデレなヒーロー、赤面不可避なストレートなセリフに、最強のライバル登場……と、少女漫画の王道を行く本作。これほどまっすぐなラブコメも、最近なかなか見なかったように思う。なぜ、今このドラマが生み出されたのか。宮崎真佐子プロデューサーに聞いた。
「王道を逃げずにやろう」
ーーTBSの火曜22時枠のドラマは、多様な価値観を認め、どこか生きづらさを感じている視聴者を救うような作品が多い印象でしたが、そのなかで王道のラブコメをドラマ化した意図は何だったのでしょうか?
宮崎真佐子(以下、宮崎):火曜ドラマって、観てくださった方に「元気と勇気をもらえた。なんか明るくなれた」と思ってもらえるのが一番だと思っていて、さらに今回に関しては、むしろ「こういうド直球のラブストーリー最近なかったよね」というところに帰ることが、新しいんじゃないかと考えていました。ドジっ子ヒロイン×ドSヒーローのラブストーリーって、もうそれだけで展開が読めるくらい王道ですよね。でも「王道」って、それだけみんなが好きっていうことだと思っていて。
ーーたしかに、天堂先生のツンデレも王道だとわかっていても、毎話ニヤけてしまいます。「天堂担だろ」と励ましたり、不意打ちのキス、七瀬の頭にポンと手を置きながら「俺の彼女だから」と言ってのけるシーンなど、オンエア直後はいつも話題になっていますね。
宮崎:「天堂担」は、予想を遥かに上回る反響で嬉しかったですね。第5話のラストでは、「え、亡くなった元恋人に双子がいたの!?」っていう、現実ではなかなかない展開ではあるんですが、そういうのも全部逃げずにやろうと。「逆に、恋愛ドラマがド真ん中な分、新人ナースの当たる壁、医療現場の現実もちゃんと描かないとね」って、脚本の金子ありささんとは話していて。病院という舞台上、「ドジっ子な見せ方は難しいね」って言いながら、作っているんですけれども。とにかく不謹慎にならないように描こうと意識しています。
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February 18, 2020 at 08:10AM
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