
◆バドミントン 全日本総合選手権 第2日(23日、東京・町田市立総合体育館)
男子シングルスで世界ランク1位の桃田賢斗(26)=NTT東日本=が、森口航士朗(埼玉栄高)との1回戦に登場。今年1月のマレーシア遠征中に交通事故に遭って以来、346日ぶりの実戦復帰を果たした。
来夏の東京五輪出場を確実にしている桃田が、再起の一歩を踏み出した。今年1月13日、マレーシアから帰国するため空港に向かう途中、ワゴン車が事故を起こした。顔面3か所に裂傷を負い、帰国後には右眼窩(がんか)底骨折も判明。手術を経て2月末に練習を再開した。
3月には、新型コロナ禍での東京五輪1年延期も決定。桃田は与えられた時間を、ただ回復するだけでなく、より強くなるための時間だととらえた。一番のテーマは、鉄壁の守備力を引き立てる攻撃力の強化。筋力強化に取り組み、当初数回がやっとだった懸垂は、10回を3~4セットこなすまでになった。NTT東日本の須賀隆弘監督は「後ろから見ても肩幅が大きくなったように思う」。佐藤翔治コーチも「測っていないが、(ショットが)体感的に速くなっていると思う。スピードもそうだし、球質が変わった」と明かした。
交通事故に遭う前年、2019年シーズンは国際大会で11勝。年間歴代最多勝としてギネス世界記録にも認定された。十分に強かった桃田は、事故とコロナという逆境を経て、さらにたくましさを増した。来年1月には、タイ・オープン(バンコク)で国際大会復帰も飾る見通し。全日本3連覇で、東京五輪イヤーへ最高の弾みをつけたい。
桃田賢斗「独特の試合の緊張感というか、試合前にいてもたってもいられないそわそわ感は久しぶり。コートに立って、帰ってきたと思えて楽しみながらプレーできた。正直、全日本総合の1回戦はものすごく緊張する。不安もあったけど意外と落ち着いてプレーできたのは良かった。緊張からミスは多かったけど、動きやシャトルの感覚は悪くない。ミスを修正してまた明日(2回戦)に臨みたい」
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